展覧会概要山から木を伐り出してろくろにかけ、椀や盆などの木地を挽く職人、木地屋(きじや)。
本展では、長野県の南木曽(なぎそ)で活躍した木地屋・小椋榮一の作品と道具を通して、木を熟知し美しい木目を引き出す木地屋の技と挽物(ひきもの)の魅力に迫ります。
名称企画展「木と共に生きる-木地屋 小椋榮一の仕事-」
会期3月21日(土)〜4月26日(日)
会場竹中大工道具館 1Fホール
開館時間9:30〜16:30(入場は16:00まで)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料一般500円、大高生300円、中学生以下無料、65歳以上の方200円
※常設展観覧料を含む
主催公益財団法人竹中大工道具館
協力木地屋やまと、萬松山興禅寺
小椋榮一 プロフィール
昭和12年、長野県木曽郡南木曽町に生まれる。16才より父・友市に師事し、以後50年余ろくろ一筋で木地挽きを続けてきた。平成5年、日本工芸会正会員に認定。平成22年逝去。
展示内容1.木地屋 小椋榮一の作品
興禅寺所蔵のコレクションを中心に、丸卓、喰籠(じきろう)、盆、大鉢など選りすぐりの約30点を展示します。(会期中、一部展示替えを予定しています)
2.木地づくりの工程と道具
原木から木取り、ろくろにかけて木地を挽く工程を製作道具とともに紹介します。小椋榮一氏は原木の選定から仕上げの拭き漆まで自ら行い、木が持つ木目の美しさを最大限に引き出しました。
3.木地屋の歴史
木地屋の歴史は古く千年以上前にまでさかのぼると言われます。良材を求めて日本各地の山を渡り歩いた木地屋たち。その歩みをパネルで紹介します。44-3b
欅造拭漆丸卓(径134cm)興禅寺蔵

栃造拭漆喰籠 興禅寺蔵

欅柾造黒柿象嵌盛器 興禅寺蔵

ろくろを挽く小椋榮一氏

木地屋の道具フォトレポート
記念イベント◆技と心セミナー「木地屋の話とろくろ実演」
小椋榮一氏の技を受け継いだ小椋正幸氏によるろくろの実演と『南木曾の木地屋の物語』(未来社)を執筆された松本直子氏による講演の二本立てセミナーを開催します。イベントレポート
日時3月28日(土)13:30〜15:00
講師[実演]小椋正幸(木地屋やまと)、[語り手]松本直子
場所竹中大工道具館 木工室
定員30名(入館料別途・要申込)
詳細・申込はこちら(申込終了)

◆実演・体験「ろくろを挽く」
普段なかなか見ることのできない木地屋のろくろの技を、小椋正幸氏をお招きして実演していただきます。また、ご参加の皆様には「手挽きろくろ」を用いた体験を準備しています。

日時4月19日(日)13:30〜15:00
講師小椋正幸(木地屋やまと)
場所竹中大工道具館 木工室
定員30名(入館料別途・要申込)
申込方法(受付期間:2/1〜4/3)
・ウェブメール こちらから
・往復ハガキ(ハガキ1枚につき1名様まで)
[往信用裏面]①イベント名②参加者氏名(フリガナ)③郵便番号・住所
④電話番号⑤年齢
[返信用表面]宛先に申込者の郵便番号・住所・氏名を記入。裏面は未記入のこと。
[申 込 先]〒651-0056神戸市中央区熊内町7-5-1
竹中大工道具館イベント係
図録

会場にて、図録を販売しております。<200円/1部・A4サイズ・24ページ>

郵送による販売も承っております。詳細はこちら

<目次>
ごあいさつ
木地屋とは
小椋榮一の生きた時代
木地屋の歴史
木地づくりの工程
〔コラム〕木を寝かす
〔コラム〕漆掻き
作品紹介
開催概要/参考文献
プレスリリースプレスリリースはこちら